財団法人たんぽぽの家

第33回わたぼうし音楽祭 入選作品一覧

掲示日: 2008/07/03

第33回わたぼうし音楽祭 入選作品一覧  

「作詩・作曲の部」入選作品


世界中で一番大切な人

作詩 大石久子(86)長崎県長崎市
作曲 坂本歩美(25)東京都調布市

仏様のお茶を下げながら
よろ よろ と よろめく私に
夫は さっと 手をさしのべて
私の手を ぎゅうーっと つかむ
何と柔らかく 温かい手
病室で見た あの 点滴の
紫の跡が 少し残る

世界中で 一番大切な人
そう言って ベッドからのばして
私の手を握った 夫の手
点滴が洩れ 痛々しかった
退院して 早や九ヶ月
在宅医療の夫は 今
椅子に腰かけて 私を守る

夫は言う 君の足がよくなれば
日本一周旅行をしよう
知床岬まで 行きたいね
ドライヴの思い出が 一ぱい
昨日のように 語り合いつつ
二人で唄う なつかしのメロディ
童謡も唄う 希望(ゆめ)がいっぱい

世界中で一番大切な 君
世界中で一番大切な あなた
何時までも ラヴ ラヴでいたい
何時までも ラヴ ラヴでいたい

↑U P


大きな夢

作詩 星野友輝(35)滋賀県長浜市
作曲 新里秀一(44)大阪府堺市

苦手なことが少し多いだけで
人はそれを障害と呼ぶ
自分は人とは違うけど
こんなにできると得意がる
がんばってるのはあなただけじゃないよ
悩んでいるのもあなただけじゃないよ
自分に思い上がるのも
卑屈になるのもやめにして
どうせなら大きな夢を見ればいい
世界はあなたが思うより
ずっとずっと広いから

普通に笑顔で話しただけで
人はそれを前向きと呼ぶ
自分は人と違うから
なにもできないと涙ぐむ
がんばってるのはあなただけじゃないよ
悩んでいるのもあなただけじゃないよ
障害に甘えるのも
跳ね返すのもやめにして
どうせなら大きな夢をみればいい
世界はあなたが思うより
ずっとずっと広いから

傷ついたのはあなただけじゃないよ
苦しんだのもあなただけじゃないよ
障害を負担にするのも
克服するのもやめにして
どうせなら大きな夢をみればいい
世界はあなたが思うより
ずっとずっと広いから
世界を少し知ったなら
大きな夢が見られるはず

↑U P


この町に引っ越しして

作詩 小山俊幸(40)岡山県岡山市
作曲 笠木敦志(39)千葉県柏市

長年 住んでいた施設を離れ
地域へ出て暮らしてみようと
この町に引っ越しして
一ヶ月が経つね

自分自身を変えたくて
住み慣れた町を捨てて
誰も知らない町へと変わっていくのは
ほんとうに ほんとうに
不安だらけで
これでいいのかと自分に問いながら
眠れないほど悩んだよ

この町に変わったのも
みんなの心強い声援があったから
みんなの温かい
大きな支えがあったから
たくさん 勇気づけられた

ぼく自身も以前よりも
生き生きと感じてくる
みんなに感謝しているんだよ

この先
たいへんな事もいっぱいあるけれども
さまざまな経験して
自分にとって悔いがないように
暮らしたい

畑に囲まれた
この町に

↑U P


明日へと歩む

作詩 石塚理香子(20)青森県青森市
作曲 萩原千晶(33)神奈川県海老名市

悠々と走って遊ぶ友を
羨ましく見ていた幼なかった頃
私一人 置いてきぼりの気がした
泣きぬれていた日々・・・
一生車イスなんだってこと
何も聞かない 何も信じない
耳を塞(ふさ)ぎ目を瞑(つぶ)った
悲しみ 苦しみが混ざった涙は冷たく
心と体を傷つけた

逃れることの出来ない運命を
誰かのせいにしていた

下ばかり見ていては
誰も前には進めない
顔を上げ未来に向けて
一歩ずつ歩んでみよう

幼かった私も二十歳になったけど
心はまだ子供のまま
いつか身も心も大人になったとき
本当の自分に向き会えるかな

堂々と足早に人波を通り抜ける今
一人車イスをこぎ出かける
障害(げんじつ)を受け入れて生きるのは
とても辛いんだ

だけど 気付いた 心は自由なんだと
心から笑える毎日・・・
耳を塞いでいた手を取り目を開いた
何もかも受け入れよう
そして心の扉開こう
嬉しさ 喜びが混ざった想いは
暖かく心と体を守ってくれた

逃れることの出来ない運命を
誰かのせいにしていた

下ばかり見ていては
誰も前には進めない
顔を上げ未来に向けて
一歩ずつ歩んでみよう

少しだけ大人になれた私
何もかも受け入れた私
明日の自分に向かって飛び立とう

↑U P


三本足のいす

作詩 山崎力(18)長野県松本市
作曲 北村智明(42)長野県松本市

ぼくの作った3本足のいす
ともだちとふたりで 一緒に作りました
ぼくが木を切って ふたりでくぎを打って
ともだちがみがいて 色をぬりました

きょうでお別れ お店に出して
売れるかな? だいじょうぶ、チラシも配りました
だれか座っても支えてくれる
先生が少しだけ手伝ってくれました

できることがあります できないこともいっぱいです
いらっしゃいませ はじめまして

あしの動かないともだちだけど
だれが座ってもだいじょうぶ 3本足のいす

ぼくが作ったCDケース
ともだちとふたりで 一緒に作りました
だれがきいてもだいじょうぶです
楽しい歌がきこえる CDケース

なにもできません だけどできることがいっぱいあります
いらっしゃいませ はじめまして

耳のきこえない おにいさんが
買ってくれました 楽しい歌をきいてください

支えてくれる 支えてあげる
ぼくにもできることが すこしだけ 少しずつ

支えてくれる 支えてあげる
ともだちとふたりで 一緒に作りました
3本足のいす 支え合ってる

↑U P


てのひら

作詩 野崎富美子(40)山口県下関市
作曲 杉江和八(40)東京都新宿区

この手に ふれてください
わたしのゆびは こころの
目です

もう少し近づいて
あなたの香りを
感じさせてね
ひとつの あかりを胸にともす
希望(のぞみ)を みつけよう
あせって
ころんで
こわくて
うずくまった

この手に ふれてください
わたしのゆびは こころの
目です

もう少し まってね
時間が かかっても
目標(ゆめ)のところへ
行くから
あきらめないで 手に入れたものは
たからもの 何倍もついやした
時間(とき)の空間は
かけがえのない青春

ひとつのあかりをてさぐり
確かなものは ないけれど
まよって
やすんで
勇気をだし
また あゆんだ

ぽんと 肩のうえ 支えてくれた
あなたの てのひら
あたたかくて ひろくて おおきかった
信じていたい 信じてゆきたい
にぎりかえしてくれる
ゆびの ぬくもり

↑U P

そして生きてゆく

作詩・作曲 水原 一(33)奈良県奈良市

ひとりぼっちの夜更けに ふと思い出す ぬくもりよ
あなたの差し出したその手は 誰よりも優しかった
だめになりそうな時は ふと思い出す あたたかさ
私を見つめるその瞳 何よりも嬉しかった

肩落とし うつむいてた日々 不安に明け暮れた日々
あなたがいたから頑張れた 揺るぎ無い勇気をくれた

立ち止まっては また歩き出す その力強さ 胸に刻んで
明日を夢見る 笑顔に変える 素敵なことでしょう ときめくでしょう
陽の光りが 優しく包みます

長い夜が過ぎ去って 解けてゆく私の心
いつのまにか 目の前にある 当たり前の毎日が
輝きながら 私を導いてゆく その場所へ
幸せ溢れるその場所へ 君の手をとって歩く

悲しみに満ちたあの頃の 私を置き去りにして
新しい扉開きます 笑顔と希望を求めて

溢れる光 その手に掴み 羽ばたいてゆこう 君と一緒に
いつしか僕は 歩きだしてた あの時描いた あの未来へ
道は続く 遥かな恵みへと

肩落とし うつむいてた日々 不安に明け暮れた日々
あなたがいたから頑張れた 揺るぎ無い勇気をくれた

立ち止まっては また歩き出す その力強さ 胸に刻んで
明日を夢見る 笑顔に変える 素敵なことでしょう ときめくでしょう
陽の光りが 優しく包みます

↑U P

しゃぼん玉

作詩 酒井統和(10)長崎県長崎市
作曲 中島徳顕(48)神奈川県横浜市

しゃぼん玉は たのしいな
透明な丸い玉に にじ色の光が 映し出されるから
しゃぼん玉は ふしぎだな
にじ色の光が それぞれ 映し出される場所がちがうよ
しゃぼん玉は はじけるよ
だから 気をつけて 祈りながら つくるよ
しゃぼん玉で 世界を一周させたいな
海をわたり 山をこえて 風にふかれて いろんな所に 飛んでいくよ
ふわふわ ふわふわ 飛んでいくよ

速くてもいい ゆっくりでもいい
大きくてもいい 小さくてもいい
途中で はじけてもいいよ
はじけた時は また つくってあげるからね

いろんな しゃぼん玉が 見えるよ
いろんなしゃぼん玉が あっていいよ
いろんな 人が いていいよ
しゃぼん玉は それを 知らせるものの ひとつだから
みんなに 幸福をはこぶ しゃぼん玉
しゃぼん玉を これからも もっと もっと 飛ばしたいな
もっと もっと 飛ばしたいな
心のしゃぼん玉と にじ色のしゃぼん玉と いっぱい 仲良くなりたいな
ふわふわ ふわふわ 飛んでいくよ

↑U P

これが、わたしの人生

作詩 坂本しのぶ(52)熊本県水俣市
作曲 柏木敏治(53)熊本県水俣市

2年前からかな 去年からかな
水俣病の50年だった
私にとって おそかったと
自分自身で歩ゆんでいくことが
いつも誰かの言うがまま
一人で歩いていこうとせんじゃったと
人のせいにするわけじゃないけど
でもやっぱりあまえた自分もわるい
自分の人生は自分できちんと
考えていきたい そう思うようになった
障害者への差別 やめてほしい
水俣病も同じやな
なのにどうして私ばかり特別扱いするんだろう
友達も言いよったばってん一緒にみてほしい
ただ水俣病は加害者がおり
それを伝える責任があるから
いまこうして話してる

みんな長く生きて
私を一人ぼっちにせんで
一緒に手をつないで生きたい
あなたと一緒に

私も鳥になって
いろんなところばみてみたいな
ひとりでアパートに住んで
子供にもどってみんなとはしったり
恋の話もしてみたい

いつも自分から人を好きになりました
でも50歳になってはじめて告白されました
わたしはバカやっで本気ちおもて浮かれて悩んで

本気も冗談もわからん女でした

いっぱい好きになって いっぱい好きになって
それでもぜんぜん実りませんでした

みんな長く生きて
私を一人ぼっちにせんで
一緒に手をつないで生きたい
あなたと一緒に
水俣病にならんば私の人生は
でもこれが私の人生
これからは自分自身で
この道を歩いていきます
この道を歩いていきます

↑U P

アッハッハ

作詩 南光仁子(63)大阪府大阪市
作曲 星野壮馬(28)兵庫県宝塚市

いつもいつも元気よく 笑ってアッハッハと過ごしたい
いつもいつも目覚めれば そんな希望が沸いてくる
だけど心はすぐ変わる 身体はだるい 腰は痛い 言葉に出るのはそんなこと
これじゃ アッハッハ アッハッハは逃げてゆく

いつもいつも元気よく 笑ってアッハッハと過ごしたい
いつもいつも今日こそは なんて希望に燃えている
何があろうと怯まない 階段だって恐くない 坂道だって恐くない
なんだ坂こんな坂アッハッハーアッハッハー

いつもいつも元気よく笑ってアッハッハと過ごしたい
いつもいつも目覚めれば そんな希望が満ちている
やはり心はすぐ変わる 語り部の仕事 楽しいけれど 帰るときには疲れてる
これじゃ アッハッハ アッハッハ は逃げてゆく

アッハッハ アッハッハ アッハッハ で希望を呼び覚ませ
アッハッハ アッハッハ アッハッハ 大きな声を出して
アッハッハ アッハッハ アッハッハ みなと笑えば楽しい
アッハッハ アッハッハ アッハッハ また希望が目を覚ますよ

↑U P