「ケアする人のケア」セミナー ~ケアする家族を支えよう~
会期:3/18(土)-19(日)
会場:ホール21[ツイン21 MIDタワー4階]・IMP会議室[松下IMPビル5階](大阪ビジネスパーク内)
主催:財団法人住友生命社会福祉事業団/財団法人たんぽぽの家
参加無料(先着順200名)
少子高齢化によってケアのニーズが高まり、医療や福祉の制度改革が急ピッチで進められています。しかし、今なお高齢の人や障害のある人、病気の人の世話の大部分を家族が担っています。そして、このような家族のなかには、ケアの負担によって心身の健康を損ねていたり、苦悩を抱え込んで孤立化している人も少なくありません。
一人ひとりが豊かな生を全うするためには、本来は家族だけがケアを担うのではなく、医療や福祉の専門家、ケアサービスの提供者やボランティア、近隣に暮らす住民などが連携して、コミュニティ全体のつながりと支え合いの力を高めていくことが大切になります。ケアする家族を支えることは、このようなコミュニティによるケアを実現するためのプロセスのひとつだといえます。
このセミナーでは、制度だけではすくいとっていけない家族の葛藤や苦悩をどのようにサポートしていくかについて考えます。そして、家族の絆や地域のつながりをつくっていくためのアイデアや実践を学ぶことで、ケアを中心にすえた社会づくりをすすめていきたいと思います。
プログラム
- 3/18(土)
- 13:00
- 受付(ホール21入り口にて)
- 13:30
- 開会
- 13:40-15:30〔110分〕
- 基調講演 介護はアート~家族の絆とケアの文化
パフォーマンス・アーティストの折元立身さんと、うつ病とアルツハイマーを患う母親。二人暮らしのなかから生まれるアート作品は、介護生活の記録を超えて現代アートとして高い評価を受けている。親子の絆の表現としてのパフォーマンスアートを楽しみながら、他者へのケアを中心にすえることのできる文化について話す。
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- 折元立身(パフォーマンス・アーティスト)
カリフォルニア・インスティテュート・オブ・アートに学ぶ。帰国後、顔にパンをつけて公共の場でコミュニケーションを図る「パン人間」を行う。1996年からアルツハイマーの実母の介護を題材にした作品「アートママ」シリーズを発表。
- 15:40-17:20〔100分〕
- シンポジウム 恢復する家族
- ケアは家族という関係性のあり方を際立たせ、家族をとりまくさまざまな関係性について考え直す契機をもたらす。家族がつむぎなおす物語に寄りそうさまざまな実践を紹介しながら、ケアする家族をどのように支えることができるのか、また、恢復していく家族の姿から何を学ぶことができるのかについて考える。
- ・ 小澤勲(精神科医・元老人保健施設「桃源の郷」施設長)
京都府立洛南病院に勤務後、介護老人保健施設「桃源の郷」施設長を経て種智院大学教授。現在は同大学客員教授。著書に『物語としての痴呆ケア』(三輪書店)など。
- • 小松原修(佐賀県立大和養護学校教諭・チャレンジステージ代表)
障害のある人たちと演劇を作る劇団「チャレンジステージ」を主宰。現在は、障害のある人の家庭を訪問し、そこで家族全員で(家族のワンシーン)を演出する「ファミリーシアター」を展開。
- • 浜田きよ子(高齢生活研究所・排泄総合研究所ともに所長)
母の介護をきっかけに高齢者の暮らしを広げる道具について学ぶ。1988年に京都西陣で高齢者の生活用品店を開き、高齢者の地域での暮らしに合った福祉用具選び等について相談を受けている。
- • コーディネーター:播磨靖夫(財団法人たんぽぽの家理事長)
- 3/19(日)
- 10:00
- 受付(ホール21入り口にて)
- 10:30-12:00〔90分〕
- レクチャー 家族を支える専門家の役割~家族看護学の視点から
- これまで家族は患者をサポートする一員としてとらえられてきたが、近年の家族看護学においては、患者を含めた家族全体をひとつのシステムとしてとらえるようになってきた。変容する家族から本来の力をどのように引き出していくのか、家族を支えるための基本的な視点と具体的な手法を学ぶ。
- • 森山美知子(広島大学大学院保健学研究科教授)
総合病院の他、ホスピス・グループホーム、痴呆疾患治療病棟、高次脳障害家族サポートセンター等さまざまな医療の場での臨床経験を積む。ファミリーナーシング研究会をたちあげ、カルガリー家族アセスメントモデル・介入モデルを実践しながら、家族システム看護の理論と実践を全国に発信している。
- 13:10-15:10〔120分〕
- 分科会1~4およびワークショップA~Cのなかから一つ選択
- 分科会1
- コミュニティケアの仕組みづくり
- コミュニティ全体でケアを担うためには、地域のさまざまな立場の人たちが連携し地域性を生かした仕組みを作っていく必要がある。家族のケアを支える各地の実践をヒントに、安心して生を全うできるコミュニティケアの仕組みづくりを学び合う。
- • 向井裕子(NPO法人地域生活サポートネットほうぷ代表理事)
- • 吉野立(地域交流センター田園所長)
- • 松尾信之(高齢者福祉総合施設「ももやま」デイサービスセンターマネージャー)
- • コーディネーター:鳥海直美(千里金蘭大学人間社会学科専任講師)
- 分科会2
- 悲しみを癒す
- ケアする家族は病気や障害をはじめとしたさまざまな喪失に出会う。この喪失の悲しみを生きることにこそ人間が人間として豊かに生きるために必要な知があるのではないだろうか。自他の悲しみを癒し、痛みによりそっていくことのできる文化について考える。
- • 坂下裕子(グリーフケア研究会事務局幹事)
- • 森山美知子(広島大学大学院保健学研究科教授)
- • 松城里香(大阪・ひまわりの会世話人代表)
- • コーディネーター:秋田光彦(大蓮寺住職・應典院主幹)
- 分科会3
- 心をひらくコミュニケーション
- 家族の苦悩にアプローチするには「聴くこと」が大切になる。しかし他者の心に触れることは容易なことではない。人間の弱さを包み込む対話のあり方と環境づくりのアイデアを学び合う。
- • 西川勝(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター)
- • 上田假奈代(詩業家・NPO法人こえとことばとこころの部屋代表)
- • 清史彦(瑞興寺住職・坊主バー主宰)
- • コーディネーター:播磨靖夫(財団法人たんぽぽの家理事長)
- 分科会4
- ケアする家族のなかの子ども
- 核家族化がすすみ家族のケアの機能が低下するなか、親が障害や病気によって子どもの世話ができない家族、共働きの親に代わって祖父母やきょうだいの世話をする子どもなど、未成年の子どもがケアを担うケースが増えている。ケアする子どもをめぐる問題とそのサポートについて考える。
- • 大塚幸子(「朱雀の会」若年認知症家族会代表)
- • 大川原千代子(NPO法人キッズ・エナジー代表)
- • 土屋葉(日本学術振興会)
- • コーディネーター:井藤美由紀(ケアする人のケア研究所)
- ワークショップA(定員8名)
- 物語をつむぐガーデンシアター(箱庭園芸)
- 好きな植物、好きな道具を使って私だけの箱庭をつくり、劇場(シアター)に見立てて発表する。劇場でつむがれる物語には語る人にとっての小さな、しかし大切な出来事が現れてくる。土や草木に触れながら一人ひとりの物語に耳を傾けるワークショップ。
- • ファシリテーター:銅金裕司(メディアアーティスト)
学術博士(園芸学・植物生理学)。植物体から葉面電位を測定して植物とのコミュニケーションを試みるインターフェイス「プラントロン」を開発。現在は東京藝術大学教鞭をとりながら、各地の美術館などで作品展示、ガーデンシアターのワークショップを実践。
- ワークショップB(定員20名)
- ファミリー・シアター(演劇)
- 日常生活を即興劇で表現すると、物の見方や関係性のあり方が変わってくる。「家族」をテーマに即興で演者および演出の立場で劇を作り、自分の家族を演者をとおして投影するワークショップ。
- • ファシリテーター:小松原修(佐賀県立大和養護学校教諭・チャレンジステージ代表)
- ワークショップC(定員20名)
- 感情をときはなつ身体表現
- ケアにはさまざまな感情がともなう。ジャワ舞踊をベースにした身体の動きをとおして、自分自身の感情の動きに耳を傾け、他者に対して感受性を開くための時間と空間を共有する。
- • ファシリテーター:佐久間新(舞踊家)
1995年から4年間インドネシア政府給費留学生として、インドネシア芸術大学舞踊学科に留学。2000年には現地の舞踊団サスミント・マルドヲの沖縄公演をコーディネートする。日本ではガムラングループマルガサリに所属し公演多数。現在、ダンスの中の自然を模索中。
- 13:30-16:00〔30分〕
- 分科会の報告・閉会
対象者
福祉・看護・医療等の専門職、ケアする家族に関わるNPOやボランティアグループの人、ケアを担う家族のほか、ケアに関心のある人
参加方法
以下のメールフォームにてお申し込みください。折り返し受講票をお送りします。
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定員に達しましたので、受付を締め切らせていただきます。ありがとうございます。
お問いあわせ
電話 0742-43-7055(お間違えのないようお願いいたします)
メール carecare@popo.or.jp