社会福祉法人わたぼうしの会が実施する「平成20年度年賀寄付金助成 演劇的知をいかした発達障害児者のコミュニケーション教育と社会参加促進事業」の一環として、3月に演劇公演とダンス・ワークショップを行いました。ここでは、それぞれの様子をレポートします。
なお、ワークショップのプロセスを映像で記録したDVDを頒布しますので、ご希望の方はご連絡ください。
3月14日(土)、高の原にある「だれでも広場ぷらんぷらん」にて、演劇公演「無題(ダイナシ)」を行いました。この公演は、ぷらんぷらんで昨年9月より13回にわたって行ってきた演劇ワークショップの成果発表として行ったものです。
タイトルは「無題」とかいて「ダイナシ」。アクターズスクールくらっぷでもおなじみのもりながまことさんをナビゲーターに、5名の障害のある人やない人が舞台に立ちました。
即興演劇だったので、実際にやってみるまでどんな展開になるのかだれにもわかりません。演者も観客も、ハラハラドキドキしながら行方を見守っていました。演劇と聞くと「役になりきった俳優が難しいセリフもすらすらと話して...」というイメージがありますが、そんな演劇ばかりじゃないのですね。子どものころに、きっとだれもが経験したことのあるだろう「ごっこ遊び」の延長線上にあるような、誰もが参加できる演劇の可能性を感じた公演でした。(内山)

写真:安井杏子
「なにわのコリオグラファ−(振付師)しげやん」を招き、8月より全10回行われたダンスワークショップの最終回が、3月15日(日)たんぽぽの家で行われました。
このワークショップは、からだで表現することに興味のある人、発達障害のある人やその家族を主な参加対象者に行われてきました。毎回、それぞれのおもしろい動きをまねしたり、体に触れて相手の動きを感じたり、普段なら怒られちゃうような大声を出して叫んで、走って、くるくる回って。お父さんもお母さんもおばあちゃんも、子どもたちと一緒になって体もこころも開放できるような時間を重ねていきました。
最終回のワークショップには、初めて参加されたご家族もおられましたが、違和感なく入り込んでおられ、あっという間に楽しい時間は過ぎていきました。参加したほとんどの人が、ダンス未経験者でしたが、私たちの生活の中の何気ない動きや、子どもたちの遊びや普段の動作も、すべてダンスになるという事をしげやんから伝えてもらいました。
参加したスタッフ含め、ご家族の方々がそれを知ったことで、お家での何気ないコミュニケーションが、今までより少しワクワクと楽しいものになっていくような気がします。学びと笑顔の多いパワフルなワークショップでした。(塩谷)